モニターに向かって

modoの練習と共にアーティストサイドに3年ぶりに復帰したんだけど、あそこに出してる人達はみんな自分の世界を創っていてすごい。

自分が表現したいものがあって、それを実現するために3DCG（を含むデジタルツール）を使って表現している。

僕はというと、実は「自分のために」何かを作るということが苦手だ。

その代わり人のために何かを作るということは好きだし向いてると思う。

どっちかと言えばデザイナー体質と呼べるかもしれないけど、そんなにストイックじゃないのでやっぱりデザイナーも向いてないかな。


友達に「○○描いて」と言われると責任もあってかやる気もでるしモチベーションは下がらないし、何より「良い物を作ろう」という気になるからとても楽しくて、ウェルカムボードなんかも何枚も描いた。

でも、「自分が表現したい自分だけの世界」を考えると途端に思考が止まる。

僕は音楽も好きなのでギターも弾くしピアノもベースも弾けるけど、なんとなく音楽を作りたいというものはあっても具体的にでてこないので未だに自分の世界を表現した曲は1フレーズもできてない。

作りたいんだけど。


そういう意味ではmodoも仕事のために使ってるのかもしれない（楽しいけど）。

あと、今ふと思ったことは、あるイメージが浮かんでもCGで表現するには色々と障壁があるから脳が思考を停止してるのかも。

具体的に言えば、3DCGで動きをつけようと思ったらボーンを仕込まなければいけないし、キャラクターのフォームを整えてアニメーションも考えなくちゃいけない。

マテリアルだってUVも考えなきゃいけないしないテクスチャは作らなければいけないし、照明をのセッティングやらレンダリングサイズはいくつだとかやることがとてもあって、木を削って箸を作ることより考えることが多すぎる（もちろん箸を作るのが簡単と言ってるわけではないよ）。

そもそも比べる対象が違ってるかもしれないけど、たぶんそういうこと。
一つの行程にいちいち手間が多いんだよね。


だから、こういう物作れたいいかなと思っても、やっぱりめんどくさいとか、今の知識じゃどうやるのかわからないとなってそれより先へ考えないようしちゃってるのかも。

まだ絵描く方が簡単かな。


みなさんは自分が作りたい世界ってあるのかな？